サルでもわかる「つわり」の時期と対策法
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胸がつかえる、舌に白い苔の時の「つわり」には半夏瀉心湯

胸がつかえる、舌に白い苔の時の「つわり」には半夏瀉心湯

もし、今つわりでつらい思いをしている方が、これを読んでいらっしゃれば、鏡で自分の舌を見てみてください。
もし、舌に白く苔のようなものがついていて、みぞおちの辺りがつかえた感じがするのであれば、そのつわりには半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウと読みます)という漢方薬が効くかもしれません。

つわりの症状を軽くしてくれる漢方薬は何種類かありますが、自分にピタリと合う物を一度で見つけるのはなかなか大変です。

頭痛には頭痛薬、鼻炎には鼻炎薬とその症状により、はっきりと対応した一般的な西洋薬と違い、漢方薬を選ぶ時は身体の全体を見なければなりません。

例えば、西洋薬の頭痛薬は、頭痛の原因を治す目標で使われるわけではありません。「痛み」を強く感じないように対症療法的に使われるだけです。

「痛み」はもともと生体の自然防御メカニズムにより、どこか身体の組織に損傷があり炎症を起こすとプロスタグランジン等の物質が体内で産生されます。
このプロスタグランジンが「痛み」の感覚を過敏にするので、一般的な頭痛薬ではこのプロスタグランジンの産生を制御して痛みを感じにくくしようという手法がとられます。

風邪薬であれば、熱を抑えるための薬剤、鼻水を止めるような薬剤、またそれらの薬剤による胃の障害を予防するための制酸成分など、風邪をひいた時に現れる症状として考えられるものを広く想定してどの症状にも効くように作られています。

ですので、鼻水は出るけれど、熱もなく頭痛もしない場合、風邪の鼻水であっても、一般的に「風邪薬」として市販されているお薬を飲むと、自分の症状には余分な熱を下げたり痛みを抑えたりする成分も摂ってしまっていることになります。

多くの方がご存知のように風邪には特効薬というものはありません。
風邪の菌をやっつけるような薬はないのです。
ですが、つらい症状を我慢していては身体が弱ってしまいますから、ともかく薬を飲んで、つらい症状を抑え込んでいる間に、身体の回復を待つのが一般の風邪薬の目標です。

一方漢方の方は、病気の原因は身体全体のバランスの崩れだとする考え方なので、ひとつの症状が出ている原因は、身体の何のバランスなのか(漢方では、気・血・水という考え方をします)を見て、足りないところには補い、過多な場合は除いて、正しいバランスに整えていくという考え方をします。

ですから、症状を解消するために自然と全体的に全身を整えていくことになります。

この時、正しいバランスに整える為に体のバランスを崩している根源を突き止める為に、非常に重要になるのが四診です。

四診というのは、望診、聞診、問診、切診の4つをいいます。
望診は患者さん本人を良く見ること、漢方では顔色、目などのほか舌診とよんで舌の状態を重要視します。
聞診は患者さんの話をよく聞くこと、ここでは診察を希望している主な症状についての訴えのほか、一見関係のないような話もききだします。悲しそうな顔をしているとか、あくびが多いとか、聞きだす間の患者さんの様子も重要な判断基準とされます。

ここが一般の西洋医学の診察と一番の違いなのでしょうが、漢方では特にこの聞診察に最も時間をかけます。
これに対して、症状を聞きだすのは問診、切診は脈と腹の具合をみる腹診のことです。

さて、話は前に戻りますが、半夏瀉心湯を服用するにあたっては、このうちの腹診と舌診でこの漢方薬は第一選択となります。
舌の状態は、急性の病気ではその病気の進行にしたがって変化します。
特に舌につく苔のようなもの(舌苔ゼッタイと読みます。)の変化ははっきり表れ漢方薬の選択の指針となります。

腹の状態を診る腹診では、字のとおり「お腹の状態」を診るわけですが、お腹の状態をいくつかの伝統的な状態に分けて、それに対応する漢方治療を行う方法をとっています。

半夏瀉心湯の舌の状態は、舌に白い苔がついている状態、お腹の状態は「心下痞鞕」(シンカヒコウと読みます)の状態で、さらに胃に水が溜まっているような音がするならば、まず、第一選択で選んでみてもよいお薬です。

この「心下痞鞕」の状態は、気分が落ち着かず、イライラしてみぞおちの下あたりがつかえる感じであり、さらにそこを押すと痛みを感じて不快感がある。状態です。
因みにお腹の症状を表す言葉は数種類あって、もし、ここを押して見ても、とくに抵抗のない場合は「心下痞」(シンカヒと読みます)となり、また「別のお腹の状態」となります。

漢方薬は、上にも書いたとおりバランスの話であって、半夏瀉心湯も妊娠していない人の急性、慢性の胃腸炎などに使われるものであり、「つわりの薬」というわけではありません。
簡単に薬局やドラッッグストアで手に入るとしても必ず専門医やかかりつけのお医者様に相談して安心、安全に服用してください。

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